『ナマール』第10号(2005年)

第10号(2005年10月)全155頁

――【2005 ユダヤ文化講座より】――
震災、ショアー――記憶の層をめぐって
季村 敏夫
フランクフルト大学のユダヤ関係文献コレクション
植村 邦彦
ホロコーストと記憶伝達の困難性
澤田 愛子
我がゴーレム学事始――「プラハのゴーレム」伝説の一つの系譜
春山 清純
二人の「ユダヤ問題専門家」――安江仙弘と犬塚惟重
関根 真保
――【論文】――
中国・開封のユダヤ人街を訪ねて
小岸 昭
主日礼拝の起源――反ユダヤ主義を中心として
森本 雄三
――【翻訳】――
アーロン・ツァイトリンの5編の詩
黒田 晴之訳
ミハイル・ゴブリン「太陽を掴む」
母袋 夏生訳
――【書評】――
植村卍編 小岸昭、池田潤、赤尾敏夫共著
『ユダヤ教思想における悪――なぜ、今「悪」なのか』
北岡 幸代
丸山直起『太平洋戦争と上海ユダヤ難民』
関根 真保
イスラエルに暮らすホロコーストの生還者、その複雑な位相に向けて
――澤田愛子『夜の記憶――日本人が聴いたホロコースト生還者の証言』
細見 和之
【神戸・ユダヤ文化研究会発足10周年記念特集 私とユダヤ文化】
エルサレムのシャバットの夕食に招かれて(澤田愛子)/他者論の必要性(川口逸郎)/猫とコジェーヴとユダヤ文化(仲野実)/モーツァルトの墓碑(岩田聡)/アンゼルム・キーファーの「器の破壊」(安高誠吾)/「ユダヤ人問題」に関心をもった動機について(佐野誠)/ユダヤ文化との出会い(大段智子)/魂の深みへ(吉田惠)