2017年度総会・第3回文化講座のご案内

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2017年度総会・第3回文化講座のご案内

寒さもとうとう引き始めたこの頃、いかがお過ごしでしょうか。2017年度最終日の3月31日、総会および第3回文化講座を、以下の要領にて開催いたします。

今回の文化講座のテーマは、2016年にノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランです。ユダヤ教の家庭に育ちながらも、ラジオやレコードといった近代的なメディアを通じて多様な世界に触れ、やがて世界中にひびく歌声を作り上げていった彼の目に、民族やエスニシティをめぐる諸問題はどのように映っていたのでしょうか。名古屋大学の長畑明利さんをお招きして、お話しいただきます。

本年度の締めくくりとなる総会と合わせ、皆様のお越しをお待ちしております。

 

日時:2018年3月31日(土)

13:00-14:00 (総会)

14:30-17:00 (文化講座)

 

場所:兵庫県私学会館 101号室(JR元町駅東口より徒歩2分)

住所:〒650-0012神戸市中央区北長狭通4丁目3-13

TEL:078-331-6623   FAX:078-321-5968

URL:http://hyogo-shigaku.or.jp

 

参加費: 正会員=無料、一般参加者=500円、

学生=無料(受付で学生証をご呈示下さい)

 

文化講座

●講演題目:ボブ・ディランとエスニシティ——1970年代〜80年代前半を中心に

●講師  :長畑明利(名古屋大学人文学研究科教授)

●司会  :黒田晴之(本会理事)

●講演要旨:

2016年にノーベル文学賞を受賞して、世界をあっと驚かせたボブ・ディランは、多様な顔を持つ詩人・アーティストでもある。彼のユダヤ系アメリカ人としての出自はそのひとつだが、ディランのエスニシティに対する態度は複雑である。本講義では、彼の経歴をエスニシティとの関連から振り返った上で、1970年代〜80年代前半の彼の作品について検討する。

 

●講師略歴:

1985年ニューヨーク州立大学オールバニー校英語学部修士課程修了。1986年東京外国語大学外国語学研究科ゲルマン系言語専攻課程(英語学)修了。1988年名古屋大学総合言語センター講師。1990年同助教授。2014年名古屋大学国際言語文化研究科教授。2018年4月同大学人文学研究科教授(配置換え)。専門はアメリカ文学、アメリカ詩。最近の著作:「詩」(アメリカ学会編『アメリカ文化事典』丸善出版、2018)、「英詩への誘い——教室のホイットマン:”There Was a Child Went Forth”」(日本英文学会(関東支部)編『教室の英文学』研究社、2017)、「「痩せた男のバラッド」——ボブ・ディランの歌詞の魅力」(『學士會会報』925、2017)、「子供の国のフランツ——『重力の虹』に見るエンジニアの支配と幻想」(藤平育子監修、高尾直知・舌津智之編『抵抗することば——暴力と文学的想像力』(南雲堂、2014)。