『ナマール』第17号(2013年)

『ナマール』17号(2013年3月)

【ユダヤ特別講座より】
<民魂の音を聴く――東欧ユダヤ民族音楽〈クレズマー〉と現代世界>

黒田 晴之
白日夢の祭りの後悔先に立たず

平井 玄
ゲットー・タンゴの「時」

大熊 ワタル
「エロ草紙」とその原曲についての雑感

伊東 信宏
東欧演歌研究会について

【ユダヤ文化講座より】

杉野 隆彦
ゲーテとユダヤ文化とのかかわり――「教養」概念浸透の諸相――

【論文】

野口 崇子
消えゆく伝説――「さまよえるユダヤ人」の跡を追って―― その1 さまよえるユダヤ人像の形成

平井 克尚
イディッシュ期のエドガー・G・ウルマー『ライト・アヘッド』(1939)――盲目の孤児に触知される特異な空間――

青地 伯水
ヒルデスハイマーと『マルボー』

【翻訳】

母袋 夏生訳
ダン・パギス「父」

関 岳彦、森光 広治訳
ドイツ・ファシストの侵略者による犯罪行為の立証と調査に関する国家非常委員会の報告

【書評】

細見 和之
圀府寺司編『ああ、誰がシャガールを理解したでしょうか?――ふたつの世界間を生き延びたイディッシュ文化の末裔』

黒田 晴之
タミ・シェム=トヴ著、母袋夏生訳『父さんの手紙はぜんぶ覚えた』

川島 隆
赤尾光春・早尾貴紀編『ディアスポラの力を結集する――ギルロイ・ボヤーリン兄弟・スピヴァク』

影浦 亮平
テオドール・W・アドルノ著、細見和之訳『哲学のアクチュアリティ――初期論集』

恒木 健太郎
黒田晴之著『クレズマーの文化史――東欧からアメリカに渡ったユダヤの音楽』

向井 直己
シュロモー・サンド著、高橋武智ほか訳『ユダヤ人の起源――歴史はどう創作されたのか』