神戸・ユダヤ文化研究会では、2025年度第3回目の文化講座を、対面とオンラインの併用で下記のとおり開催します。
今回は、本会代表の細見和之の『アドルノ――非同一性の哲学』(講談社学術文庫)、本会会員で機関誌『ナマール』編集長、影浦亮平による翻訳、ジェラール・ベンスーサン『二つの道徳』(法政大学出版局)の刊行を受けての企画です。
『二つの道徳』の著者、ベンスーサンさんにもフランス、ストラスブールからオンライン出演いただきます。
なお、今回は文化講座に先立って総会も開催します。多くの参加を呼びかけます。
■ 日時 2026年3月22日(日)
13:00-13:45 総会
13:45 文化講座 開場
14:00-14:50 細見和之 『アドルノ』をめぐって(質疑応答をふくむ)
14:50-15:40 影浦亮平 ベンスーサンさんの『二つの道徳』について(同上)
16:00-17:00 ベンスーサンさん「私の著書について」(同上)
■ 参加方法
会員および学生・院生は無料。オンライン参加のURLなど、ご参加の詳細に関しては、神戸・ユダヤ文化研究会事務局(jjskoffice@yahoo.co.jp)までお問い合わせください。
■ 場所 (京都大学吉田南キャンパス)
〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町
京都大学総合人間学部 1102教室
075-753-6572(細見研究室)
https://www.h.kyoto-u.ac.jp/access1/
会場からのお願い
・発熱時・咳・喉の痛み等体調不良時にはご来館をお控えください。
・入館時には、手指の消毒や施設内での手洗いをお願いします。
・施設内での対人距離については、適度な間隔の確保を図るようにお願いします。
・引き続き、「咳エチケット」にはご配慮ください。
■ 細見和之代表からの自著の紹介
本書は、およそ30年前に講談社から刊行された、研究書としては私の最初の著作です。神戸・ユダヤ文化研究会(当時は「日本・ユダヤ文化研究会」)の発足を初代の代表、小岸昭さんがアナウンスされたのが1995年1月14日、その約60時間後に阪神・淡路大震災が起こりました。そのなかで本会は活動を始め、小岸昭さんを中心に日本語字幕の監修をした『ショアー』の上映が会の大事な原点となりました。『アドルノ』はそういう背景のなかで書き上げた本です。当時のことも振り返りながらお話しできればと思います。(細見和之)
■ ベンスーサン『二つの道徳』の訳者、影浦亮平会員からの同書の紹介
一方に対面的な二者関係の領域(エロスや友愛)があり、他方に複数的で多様な(政治的・法的な)領域があって、両者に根本的な異質性が存することに、道徳の困難さがあります。本書はこの「二つの道徳」の違いを見据えつつ、カント、ニーチェ、レヴィナスとの終わりなき対話をつうじて、正義や赦しなどの主題を掘り下げています。ベンスーサン先生の数多い著作のなかでも主著のひとつと位置づけられているものです。(影浦亮平)
■ 略歴
細見和之(ほそみ・かずゆき)
1962年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門はフランクフルト学派を中心としたドイツ思想。著作に、『「戦後」の思想――カントからハーバーマスへ』白水社、2009年、『フランクフルト学派』中公新書、2014年など。本会代表。
影浦亮平(かげうら・りょうへい)
1981年生まれ。千葉商科大学准教授。京都大学総合人間学部を卒業後、ストラスブール大学でベンスーサン先生を指導教員として修士論文と博士論文を提出。専門は哲学・倫理学。共著に『地球市民のためのSDGs』晃洋書房、2025年など。本会の機関誌『ナマール』編集長。
ジェラール・ベンスーサン
1948年生まれ。ストラスブール大学名誉教授。専門はドイツ観念論およびユダヤ思想。ヘス、マルクス、シェリング、ローゼンツヴァイク、レヴィナスについての多数の著書および翻訳で知られる。邦訳に『メシア的時間』(法政大学出版局)がある。
