神戸・ユダヤ文化研究会 2024年度第2回文化講座のご案内

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猛暑がようやく収まって、過ごしやすい季節になってきました。こうしたなか、2024年度第2回目の文化講座を、松山大学黒田研究室と共同で開催します。
イスラエルのパレスチナやレバノンへの攻撃は、収束がなかなか見通せないですが、ホロコースト犠牲者の追悼施設「ヤド・ヴェシェム」をテーマに、対話の場をもうけます。当地の公式ガイドをされている石堂ゆみさんから、ガイドになった経緯、ヤド・ヴァシェムの現在について、ご報告いただきます。さらにはホロコーストや建国の記憶と施設のあり方を、現地調査されてきた宇田川彩さんに、コメントをしていただきます。会場が京都大学ですので、ご注意ください。
今回も対面とオンラインの併用で開催いたします。奮ってご参加ください。

■日時:2024年11月2日(土) 14:00~17:00(開場:13:45)

13:45 開場

14:00~17:00 文化講座「集中討議 ヤド・ヴァシェム」
14:00~14:15 黒田晴之 導入(司会も)
14:15~15:45 石堂ゆみさん 講演「イスラエルにあるホロコースト記念館ヤド・ヴァシェム」
15:45~16:00 休憩
16:00~16:15 宇田川彩さん コメント
16:15~17:00 質疑応答


■ 参加方法

対面での参加費は、正会員=無料、一般参加者=500円、学生=無料(受付で学生証をご呈示下さい)。
オンラインでの参加費は無料です。ご参加の詳細に関しては、神戸・ユダヤ文化研究会事務局( jjskoffice@yahoo.co.jp )までお問い合わせください。

■場所:京都大学総合人間学部1102教室

https://www.h.kyoto-u.ac.jp/access1/
〒606-8501 京都市左京区吉田二本松町
℡ 075-753-6572(細見研究室)

■講演要旨

報告者は、日本人ですが、1989年からユダヤ機関の移住プログラムの一つに参加する形でイスラエルでの生活が始まりました。ディアスポラのユダヤ人たちと過ごし、続いてエルサレムの病院で看護師として働き、超多様なイスラエル人たちと生活を共にしました。ユダヤ的視点で聖書を読みキリスト教徒になりました。1992年から、数年ニューヨークのユダヤ系病院で働いて、2008年にイスラエルに戻り、記者として取材活動の傍ら、イスラエル政府公認のツアーガイド、2018年からエルサレムのホロコースト記念館ヤド・ヴァシェムの日本語ガイドとなりました。ヤド・ヴァシェムは、単なる歴史博物館ではなく、ユダヤ人自身のための記念館です。今回は、個人的なユダヤ人との経験も含め、その総括ともいえる、ユダヤ人の視点で見たホロコースト、それをイスラエルが記念するヤド・ヴァシェムをご紹介します。

■講師・コメンテイター略歴

石堂ゆみさん
1963年生まれ。看護師としてイスラエルのハダッサ・ヘブライ大学病院、アメリカマウントサイナイホスピタル勤務、米聖書大学卒、イスラエル政府公認ツアーガイド、ヤド・ヴァシェムの日本語ガイド。2000年代初頭から記者活動(オリーブ山通信)継続中、日本では学校などで講演活動実施。

宇田川彩さん
東京大学総合文化研究科博士課程修了。文化人類学を専門とし、博士課程ではアルゼンチン・ブエノスアイレスにてユダヤ共同体にかんする長期調査に従事。日本学術振興会特別研究員(PD)としてテルアビブ大学で在外研究を行う。東京大学中東地域研究センター特任助教を経て、現在、東京理科大学教養教育研究員講師。著書に『それでもなおユダヤ人であること--ブエノスアイレスに生きる〈記憶の民〉』(世界思想社、2020)、『アルゼンチンのユダヤ人--食から見た暮らしと文化』(風響社、2014)。