「ウクライナ革命」とユダヤ人 プーチン、政商オリガルヒ、反ユダヤ主義

ソビエト時代のバービー・ヤール記念碑の銘(イディッシュ語):「数十万人のキエフ市民と戦争捕虜が銃殺された」と記されているが、「ユダヤ人」への言及はない。

神戸・ユダヤ文化研究会・特別講座のご案内

暑さが日ごとに増してまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。このたびは特別講座のご案内です。混迷の度を増すロシアウクライナ情勢について、ユダヤ・ファクターから読み解きます。ふるってご参加ください。

ウクライナ革命」とユダヤ人――プーチン政商オリガルヒ反ユダヤ主義

赤尾光春(大阪大学文学研究科助教、本会理事)

 

日時:7月21日(月・祝):14:00-17:00

場所:大阪大学中之島センター 7階 講義室702 (京阪中之島線 中之島駅より 徒歩約5分)

〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4丁目3-53(TEL: 06-6444-2100)

アクセス:http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php

参加費:無料(どなたでもご参加できます/事前予約等不要)

共催:科学研究費・基盤研究(B)「『ユダヤ自治』再考――アシュケナージ文化圏の自律的特性に関する学際的研究」、大阪大学文学研究科ドイツ文学研究室

概要:最近のウクライナで起きた一連の政変は、前政権の転覆に留まらず、ロシアによるクリミア半島の事実上の併合とともに、ウクライナ東部地域における分離主義の動きを活発化させ、多数の死傷者を生み出す深刻な事態に発展して現在に至ります。他方、政変と前後して、ユダヤ人ユダヤ教施設を狙った襲撃事件も多数報告されているほか、ウクライナ極右勢力の台頭や新ロシア派の暗躍といった不穏な情報も伝えられています。本講座では、ウクライナロシア両国の国内情勢ととともに国際関係上の力学とが複雑に絡み合った形で展開する政治情勢を、とりわけ両国の政財界で突出した存在感を見せてきたユダヤオリガルヒ政商、寡頭資本家)の役割とともに反ユダヤ主義の動向に注目しながら、ユダヤ・ファクターを介して読み解きます。

プロフィール:1972年横浜生まれ。大阪大学大学院文学研究科助教総合研究大学院大学博士後期課程修了(2005年)。学術博士。キエフユダヤ学研究所客員研究員(2002~03年)、在イスラエル日本大使館専門調査員(2004~06年)、北海道大学スラブ研究センター研究員(2006~08年)等を経て、現職。専門はユダヤ文化研究。共編著に『ディアスポラから世界を読む――離散を架橋するために』(明石書店、2009年)、『シオニズムの解剖――現代ユダヤ世界におけるディアスポライスラエル相克』(人文書院2011年)、『ディアスポラの力を結集する――ギルロイ・ボヤーリン兄弟・スピヴァク』(松籟社、2012年)、訳書にボヤーリン兄弟『ディアスポラの力――ユダヤ文化の今日性をめぐる試論』(平凡社、2008年)がある。

* 事務局連絡先

電話・FAX:072-254-9666

E- mail:jjskoffice[atmark]yahoo.co.jp

お問い合わせ:06-6850-5116(大阪大学文学研究科ドイツ文研究室・赤尾)

[atmark]には「@」が入ります。